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★進連載 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃合|格|請|負|人|・|藁|谷|雅|喜|の|連|載|コ|ラ|ム┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ ┃中┃┃学┃┃受|┃験┃┃の┃┃ズ┃┃バ┃┃リ┃┃!┃┃急┃┃所┃ ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ ∧ ∧ (=・ェ・=) ┌U─U┐ ------------------------------------------------------- │第1回│ ■ 過去問対策はどう取り組めばいいのか? └───┘ ------------------------------------------------------- (2008年11月) ◎ 現代教育学院・代表 藁谷 雅喜 ※ 過去問対策は受験作戦の最大の決め手  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 受験勉強もいよいよ追い込みというこの時期、保護者の方からよく聞かれ るのが、過去問対策にどう取り組めばいいかということです。 私は、中学入試というのは、それぞれの学校の“採用試験”だと考えてい ます。それぞれの学校には独自の建学の精神や誇りといったものがあります。 そして、それに磨きをかけて貫いていくにはこういう子を採りたいというも のがあるはずで、入試問題にはそうした思いが込められます。 つまり、その学校がどういう学力の子、どういう考え方をする子、どうい う発想をする子、どういう事務処理能力を持っている子を採りたいのかとい うことを明らかにして、公表しているのが入試問題なのです。ですから、過 去の入試問題、いわゆる過去問の対策はその学校を知るうえでいちばんの手 がかりになりますし、最終的に合否を判断する重要な決め手になると位置づ けています。 模擬試験も学力を測るうえで無視はできません。どこがどうやれていない か、学力の不足をあぶり出しにしてくれるのですから、その結果は謙虚に受 け止めるべきでしょう。でも、入学試験は単元到達度確認テストではありま せんから、満点を取る必要はありません。たとえば理科だったら4分野から 出るのですから、物理が苦手だったらそれは捨てたっていい。残りの3分野 でも75%あるのですから、そこで60点取れればいい。そういう割り切りが必 要です。 必ず取れる問題というのが何割かあるので、さらにそれを5%増し、10% 増しにしていこうという作戦によって、合格点まで持っていくことが可能で す。そして、こうした作戦を行うには、模擬試験の偏差値よりも、過去問が どのくらい解けるかというデータのほうが重要です。合否を占う、また、ど こを受験するかといったことの最終的な決め手になると思います。 子どもの志望校への思いが固まっていくのも、過去問への取り組みが始ま ってからです。最初の段階では過去問はほとんどできません。特に記述問題 などは白紙です。何とか書けといっても書けません。でも、それと向き合っ て何度も取り組んでいるうちに答案が変化して、鉛筆の色が濃くなってくる、 つまり白紙だったものが書くようになってきます。稚拙でも、言葉の順番が グジャグジャでも、一生懸命答えようとしているというのが読み取れるよう になります。そういう変化の中で、志望校への気持ちが研ぎ澄まされていっ て、その時点ではまだ実力が足りないとしても、その足りない部分を埋めて いこう、がんばってみようという気持ちが育っていくのです。 ※ できれば過去問対策は塾に任せたほうがいい  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ そういうことで、私の塾では過去問対策をとても重視し、塾生それぞれの 志望校対策として、6年の9月から土曜と日曜に時間をとって、個別に過去 問対策を行っています。ただし、私の塾では、家庭で過去問対策に取り組ま せるということをしていません。ご家庭で購入した過去問はすべて塾で預か って、塾の中でやることにしています。そうしないと、いろいろ問題が起き ることが多いからです。 過去問を塾でしっかり管理しないと、家で過去問をやってきたとか、自分 で採点したとか言って過去問の答案を持ってくる子どもが出てきます。そう いう場合、必ず点数がこれまでよりグーンと上がっています。「こんなにで きた!」と言って、子どもは喜んで答案を見せに来ますが、ふだんのその子 の学習状況を見ている私たちプロには、それがどういうことかわかります。 事前に解答を見てしまったり、採点の際に答案を書き換えたりしてしまう んですね。いい子であればこそ、そして親孝行でまじめな子であればこそ、 こういう欺瞞的なことをしてしまうものです。親が問題をきちんと管理して いるつもりでも、子どもは解答のある場所を見つけ出します。また、親は親 で、過去問の出来が悪いと子どもが自信をなくすとか、受験したくないと言 い出すといったような強迫観念があって、事前に問題を見せるなどしてズル をさせてでもいい点を取らせて、ご機嫌を取ろうとしたりします。親子間で はどうしても過去問の扱いが甘くなってしまうのです。 過去問対策においては、合格点に30点足りない、40点足りないということ を冷静に受け止めて、あとはどこで点を取れるかということを冷静に分析し て、子どもと一緒に建設的に合格作戦を積み上げていくことが求められます。 ところが、親子の間ではそのように冷静に答案を検証するということがなか なかできません。ですから、第三者が入って調停したほうがいいということ で、過去問対策は塾のほうで見るようにしているのです。 それにもう一つ。合格最低点を学校が公表していない場合もありますし、 公表していても配点までは公表しておらず、配点は業者の推定ということも 多いです。この点を冷静に考えても、自己採点した点数に気をもむよりは、 塾の先生の経験を頼られたほうがいいと思います。 ※ 家庭でやるなら“自分に厳しく”の意識で  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ したがって、過去問対策はできれば塾に任せたほうがいいというのが私の 考えです。塾に完全に任せることができない場合もあるでしょうが、その場 合でも採点だけは塾に持って行ってお願いするほうがいいでしょう。お父さ んやお母さんはなるべく採点しないほうがいいと思います。 もし家庭で採点するなら、むしろ“自分に厳しく”という意識を持たせて、 お子さん自身に採点させるほうがいいでしょう。採点では勇気をもってバツ をつけることが大事です。バツをもらったところから、勉強が始まると思う ので、過去問でも自分に厳しくバツをつけて、答えを見てやり直すこと。そ れでわからないところは、塾の先生に答案を持って行って聞くようにすると いいでしょう。 過去問の取り組み方は、参考に私の塾のやり方を教えておきましょう。取 り組む順番は、第3、第2、第1志望校というように、また、年度も古い年 度から新しい年度へ進むように、遠くから近くへ、城の本丸に向かって、外 堀を埋めていくようにします。 過去問の最初の取り組みは、直近の3年分より古い年度の問題を、Aパタ ーン(本試験通り、1年毎の問題を指定時間で解答する方法)で1年分やり、 傾向やレベルを実感したうえで、次はBパターン(同分野・同単元・同内容 などの類似問題ごとに数年分を横断的に解答する方法)で、直近の3年分よ り古い年度の問題を4・5年分ぐらい連続で解き、さらに似たような傾向の 問題にも取り組み、各分野・単元の問題を攻略していきます。そうやって実 力をつけたうえで、12月以降に第1、第2、第3志望校の直近の3年分をA パターンで取り組み、受験校選定の最終判断の材料とします。あくまで取り 組み方の一例とお考えください。 ただし、過去問は採点をして何点だったという評価も重要 /⌒ヽ彡 ですが、どうしても合格したいのであれば、それ以上に振り <)∂ ゝ 返って検証して、問題を“研究”することが大事です。過去 ⌒ヽ‐/⌒フ 問はやりっぱなしではなく、やった後に答えを横において、 ⌒( ミ彡 見ながらでももう一度解き直すようにするといいと思います。 _」」 ---------------------------------------------------------------- 《藁谷雅喜(現代教育学院・代表)》 1995年に中学受験専門塾「現 代教育学院」を設立し、文京区音羽の地で、日夜“合格する子”を育 てる、塾講師生活25年の“合格請負人”。 ------------------------------------------------------------------ (2008年11月10日配信) |
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